夢のマイホームの建築構造を考える~パート1
家を建てる前に知っておきたい家の事
初めて家を買うときに何を考えますか?
まずは場所、価格、広さ、デザイン?でしょうか。そうですね生活をする基本的な場所ですから、通勤・通学圏内か、家族人数で十分な広さが確保できるか、買える価格か、となります。土地の価格はロケーションによって大きく変わりますが、公示地価で想定できますし、ある意味あまり大きく変動するものではありません。(多少の変動はありますが…)
- 一体どの位の資金が必要か?
住宅金融支援機構「2015年フラット35利用者調査」によると、一戸建て購入者における、購入価格と頭金の全国平均は以下のようになります。
【土地付き注文住宅】
建設費 2,582.9万円
土地取得費 1,315.0万円 合計 3,897.9万円
頭金 497.3万円(約12.7%)
【建売注文住宅】
購入価格 3,319.5万円
頭金 409.4万円(約12.3%)
※対象はフラット35(全期間固定金利の住宅ローン)利用者
サラリーマンの平均年収が400万円と言われていますので、。およそ10倍から12倍と言う事ですから、安い買い物ではありません。特に土地よりも建物に二倍の費用を掛ける訳ですが、建物への費用の掛け方は平均であり、掛け方によっては幾らでも豪華にすることができる訳ですが、安いに越したことはないのです。
今は超低金利時代ですから、金利が変動金利、固定金利でも年利0.4%(2021.4時点)と言う事なので…
仮に4,000万円の一戸建てを
頭金1,000万円
残金3,000万円
30年ローン
元利均等払いした場合
月額約88,500円
この金額はマンションなり、賃貸住宅の家賃と比べて、大体同じくらいの感覚だと思います。賃貸は何年住んでいても自分のものにはなりませんから、同じ月額であれば、自分の財産になり、住みやすい環境を選べる一戸建て住宅を持つ事を考えるのではないでしょうか。
30年ローンですから、定年を考えると20代後半から30代中ごろの若い世代が該当しそうです。この世代は、遊びも仕事も忙しく、専門的な住宅建設知識などあまり持っていない方も多く、そう言った方には是非良い家を建てるのに知っておいて欲しいと思うんです。
建物にはどの位費用を掛けるべき?
では一言で大金と言っても、費用を掛けるべきところとそうでないところを理解しておけば、住宅建設会社の提案に対しても、対等に交渉ができるというものです。
では住宅建築を考えるうえで重要な部分は何なのかについてここでは解説したいと思います。
私自身が建設業界にいた経験があり、注文住宅やリフォーム等を営業案件として扱ってきたので、それぞれの住宅建設会社によってPRポイントは違うものの、建設基準法に従って最低でもそれをクリアしているはずです。それは最低限の基準であり、年々見直されているので、それ以上の安全性と住みやすさをプラスアルファで提案しています。次回はどこをしっかりチェックすれば良いのかをお話しします。